1907年創業の前川建設株式会社は、建築物の設計・開発、施工及びリフォーム、土木構造物の設計、施工を中心とした企業。地域の街づくりや暮らしに関する「住」のトータルサービスを提供し、より豊かで自然と共生した暮らしと社会の発展に貢献している。

―どのような現場でeメットIoTモデルを導入していますか?

跨線橋(こせんきょう:鉄道線路の上にまたがってかける橋)の建設現場です。その現場はどうしても炎天下での作業が避けられず、WBGTが50℃を超えることもあります。そのうえ、高所など、作業者が現場から簡単に離れられないケースや、広大な現場では休憩所への移動だけでも熱中症リスクは高く、問題になっていました。

*WBGT:酷暑環境下での行動に伴うリスクの度合を判断するために用いられる値

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―eメットを導入いただいた決め手は何ですか?

NETIS登録製品であり、これはいいなと思いました。導入に際しては、スマホアプリで作業者の状態(カラダ暑さ指標)を段階的に教えてくれる「レポート機能」が魅力的でしたね。

*NETIS登録製品:国土交通省のデータベースシステムに登録されている製品のこと。工事成績評定や総合評価方式での加点評価の対象になる。

―導入後の現場の様子を教えてください。

レポート機能で作業者一人ひとりの「カラダ暑さ指標」の変化を見ることができ、個々人の熱中症リスクが定量的に把握、分析できるようになりました。また、管理者である私と、作業者自身に熱中症リスクを知らせてくれるので、熱中症の危険度が高まる前に休憩を促すことができています

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―導入時に戸惑ったり、困ったことはありますか?

特にありませんでしたが、同業者の参考になればと思うことが、ひとつ。

作業者が休憩時にヘルメットを炎天下の車内や地面に置いてしまい、その間、熱中症リスクの警報アラームが鳴りっぱなしになりビックリしたことがありました。それだけeメットの測定精度が高く、炎天下での信頼性・耐久性が高いとうことが分かりますが、まぁ、eメットも一緒に連れて涼しいところで休ませてあげてください。

(インタビュー内容は2021年10月時点のものです)