熱中症アイテム紹介コラム

ファン付作業服をうまく使うポイントとは?

最近では熱中症対策の定番になっているファン付き作業着。

その人気は作業者だけにとどまらず、街中でも着ている人を見かけますね。

今回はそんなファン付き作業着について掘り下げたいと思います。

ファン付き作業着とは

ファン付き作業着は、モバイルバッテリーで駆動する小型ファンを内蔵した作業着です。最近では長袖作業着に加え、半袖やベストタイプ、素材もポリエステルや綿、混紡など様々です。

ファン付作業着

ファン付き作業着の効果

ファン付き作業着の最大の効果は、風を流すことで気化熱により熱を体外に逃がせることです。

人には生理クーラーという、体内に熱がたまると皮膚からの放熱や発汗する事で、体の外に熱を逃がす働きが

あります。これにより体温を下げ、熱中症にならないようしています。

 

詳しくは「熱中症のメカニズムと対策」をチェック

(https://emet-safety.com/column/necchusho-mechanism)

打ち水

生理クーラーとファン付き作業着をうまく活用する事で、より快適な状態に近づけやすくなります。夏に気温を下げるのに打ち水をするのと同じような感覚ですね。

これにより、通常よりも体温が下がりやすくなる方法として、ファン付き作業着は非常に効果的と言えます。

使用時の注意点

前述でファン付き作業着は非常に効果的と言いましたが、「ファン付き作業着を着たから対策は万全!」というわけにはいきません。。。

環境によっては効果を発揮しませんので注意が必要です。

①外気温が体温よりも高い環境の場合

 最近「酷暑日」という言葉が使われるぐらい暑い日が増えています。ファン付き作業着は外の空気を取り込むことで体の体温を下げますが「外気温 > 体温」の場合は事情が変わってきます。

 サウナにいるような状態になり、体温が下がりませんので要注意です。

②湿度が非常に高い場合

 湿度が高い環境では、汗が蒸発せず熱が逃げません。ジトっとした風を吸い込むため、不快感も増してしまいます。

上手な運用方法

 当たり前のことですが、涼しい風を取り込むことで体温は下がりやすくなります。休憩時、エアコンの効いた部屋でファン付き作業着を着用して体をしっかりとクーリングしましょう。体温を下げた状態で作業を再開してもらうことで、熱中症になりにくい体にすることが出来ます。

 ファン付き作業着を上手に運用して、快適な作業環境を作りましょう。