2019年4月1日に商号を「日本製鉄」に改めました。高度IT化や自動車のEV化・自動運転化といった社会・産業構造の変化などへの的確な対応にお応えすべく、自動車、エネルギー、インフラ、家電の4つの用途を中心に鉄の厚板、薄板、棒鋼・線材などを製造販売しています。また、技術力で世界の鉄鋼業界を牽引すべく、脱炭素社会に向けた取り組みを推進し、2050年カーボンニュートラルを目指し電炉による高級鋼の量産製造、高炉水素還元法による水素による直接還元鉄製造等、超革新的技術に挑戦しています。

※このインタビューは2019年4月 試験導入時に行いました。

日本製鉄様

現場作業者はついつい頑張ってしまう

―eメットをご利用いただきありがとうございました。ご使用いただいたのは「鉄を製造」されている鋳造現場ですね。

はい、鋳造現場の溶けた鉄を入れる容器、いわゆる「鍋」に近いところは「暑熱職場」でWBGT*では50℃まであがります。当然現場には作業員が必要なため、暑熱ストレスに対する教育を行い、気分が悪くなる前に休憩をするようルールを決めていますが、作業者の中には、ついつい頑張ってしまう人もいます

*WBGT:酷暑環境下での行動に伴うリスクの度合を判断するために用いられる値

日本製鉄様2

eメットは熱負荷の程度が見え、熱中症予防指導士のサポートは安心感がありました。

熱中症になりそうな状態かどうかを定量的に把握できるシステムはないかと探すことにしました。他社でも熱中症対策関連製品があることは聞いてはいましたが、eメットは熱負荷の程度が見えることに加え、スマホでもネットワーク上でも本人と管理者が同時に確認できるという特長があります。

また、熱中症予防指導士に社内の熱中症勉強会で啓発支援や、導入前テスト分析レポートとして導入前テスト結果の説明をしていただいたことは非常に安心感がありました。レポート説明で実際の現場作業員でおきている「カラダ暑さ指標」の変化を理解できたので、アラームのしきい値を相談しながら設定できたことは納得感がありました。熱中症の対策は当然これまでも行っていますが、暑熱ストレスの危険度が高まったときに管理者に知らせることができるのは社員にとっても安心感があるのではないでしょうか。

内山様

アラームに従い休憩を促すことで、肌感覚で危険なレベルを認識してもらう

―導入する場合は、どのよな活用が考えられますか?

アラームが鳴ると、現場の責任者が一旦作業員を休ませ、熱負荷が下がったところでまた現場に戻すような取り組みにeメットが活用できるのではないかと考えています。

―導入する場合、運用面において気になることはありますか

ただ“監視されている”という印象を与えないように、eメットの目的を丁寧に作業者へ説明することが重要だと思います。

―今後、eメット以外でも私たちがお手伝いできそうなことはありますか?

御社とは現場の生産性向上の分野で50年以上にわたり多くのご提案をいただいてきたと伺っています。これからもさまざまなご提案を頂きながら総合力世界ナンバーワンメーカーをめざしていければと考えています。

ダッシュボートで多数の作業者の熱中症リスクが一目で分かる、大規模向けのモデルです。