統計データを読み解く

最新の統計結果でみる熱中症対策のポイントとは?

厚生労働省から「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」が発表されました。2023年も暑かったですが、2022年は観測史上初めて6月に40℃越えを記録した年でありました。3年連続の猛暑になる可能性もあり、2022年のデータを

ふりかえり2024年夏への準備をしましょう

過去5年で死傷者数が最多となった2022年

職場での熱中症による死亡者及び休業4日以上の業務上疾病者の数(以下あわせて「死傷者数」という)は、2022年に827人で、うち死亡者数は30人でした。

この死亡者数は過去5年の最多であり、夏の平均気温が1898年の統計開始以来2番目に高く、観測史上初めて6月に40℃超えを記録する猛暑が原因と考えられます。

職場における熱中症による死傷者数の推移

出展:厚生労働省 令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)

https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001100761.pdf

前出の死傷者数のグラフをみると、2022年の過去5年間の死傷者数はその前に比べぐっと増えているようです。

それでは業種別の数値を比べてみましょう。

建設業の死傷者数が最も多い結果に

過去5年の熱中症による死傷者数累計をみると、建設業の死傷者が5年間で916人で最も多く、死亡災害も52件と2位の製造業の

3倍近くと多数発生しています。このことからも夏の建設業現場がいかに過酷で熱中症の危険が高いことがわかりますね。

熱中症による死傷者数の業種別の状況(2018~2022年)

出展:厚生労働省 令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)

https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001100761.pdf

2022年死亡災害全体の概要

死亡災害全体の概要が以下

・総数は30件で、被災者はすべて男性であった。

・暑さ指数(WBGT)の把握を確認できなかった事例が25件あった。

・熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認できなかった事例が26件あった。

・発症時、緊急時の措置の確認・周知していたことを確認できなかった事例が28件あった。

 

この概要から2つの大事なことがわかります。

①夏の作業環境を把握すること

②熱中症予防や措置の知識を養うこと

 

作業環境を把握し知識を養うことができれば、死亡災害を減らせるのではないでしょうか。

夏の作業環境を把握するには

代表的なアイテムは黒球機付熱中症計です。簡易的な熱中症計に比べ、暑さ指数(WBGT)を正確に計測することが可能です。

また、作業者をモニタリングする熱中症対策システムでは複数のデバイスがあります。

  ①ヘルメット装着型

  ②腕時計型

  ③Tシャツ取り付け型

これらのデバイスを利用することで、暑さ指数(WBGT)ではわからない個人の状態を把握し知らせてくれるので、早期の対応ができ熱中症の危険度を下げることにつながります。

熱中症予防などの知識を養うには

安全対策担当や現場管理者の方たちから作業員への周知や指導、セミナーや講座、書物などから知識を養うことができます。

<PR>ヘルメット装着型「eメット」は作業者一人ひとりを見守ります

私たちが取り扱うeメットは独自のアルゴリズムの「カラダ暑さ指標」で熱中症から作業者を見守ります。しきい値は作業環境や作業者の熟練度に合わせて変更することができるので、一人ひとりに合わせた見守りが可能です。

クラウドサーバーを活用しひとり作業を見守るIoTモデルと、装着者同士で相互見守りができるMe-mamoの2種類を用意しています。

導入前セミナーで熱中症予防の知識を養える

eメットは導入前に熱中症予防指導士によるセミナーを用意しています。安全対策担当の方や現場監督者だけでなく作業者の方にも参加いただいて、社内全体で熱中症予防の知識を養っていただけます。また、オンラインか現地開催をお選びいただけるので、多くの方にご参加いただけます。

死亡災害を起こさないために作業環境の把握と、社内全体の知識を養って2024年の夏を乗り越えましょう。