6月24日には、東日本を中心に梅雨の晴れ間となり真夏日や猛暑日が全国で続出しました。千葉県や栃木県で今年全国で初めて最高気温が36度を超え、栃木県佐野ではなんと36.8度まで上昇、非常に暑い日となりました。
さあ、暑さが「あたり前」になってきました!熱中症対策も本番モードにセットできていますか?
あらためて対策のポイントを確認していきましょう。
職場における熱中症発生状況
月別発生状況
過去5年間の月別発生状況は下記のとおりで、ほとんどの年で7月・8月の合計が全体の8割を占めていることがわかります。
この時期は気温の上昇だけでなく早朝から強い日差しになるため、外に少し出るだけでも汗をかき日陰のない野外に長時間いるのはとても危険です。
※4月以前は、1月~4月、10月以降は、10月~12月。
※()内の数値は死亡者数で内数。
出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/index.html)
「令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000900487.pdf)を加工して作成
7月~8月の熱中症増加の要因
1.湿度が上昇
過去5年間の東京相対湿度の月平均値は下記のとおりで、1月から4月にかけ50%から60%台と過ごしやすい湿度ですが、4月より上昇し6月には80%前後に、そして9月までその状態が続きます。
7月からは真夏日や猛暑日が頻発し、屋外や空調のない場所では高い気温と高い湿度の影響を大きく受けます。このような環境では汗がかわきにくく気化熱で体を冷やせないため、さらに体を冷やそうと汗をかいて脱水状態になり、熱中症リスクが非常に高まります。
出典:気象庁(https://www.jma.go.jp/jma/index.html)
「東京(東京都) 相対湿度の月平均値(%)」(気象庁)(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a7)を加工して作成
2.暑熱順化の不足
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。
6/24のように急に36.8度になると、暑熱順化ができていない場合は汗をうまくかけず、体内の熱を外に逃がしにくく体温が上昇しやすい状態になります。
この日東京都心でも33.4度になり、53名が熱中症の疑いで搬送されたのも暑熱順化が不十分だった事と関係があると思います。
3.体調が整っていない
夜、トイレが近くなるからと水分をとらなかったり、朝起きれなくて朝食を抜いたり、夜中までスマートフォンを見ていて睡眠不足など、体に十分な水分や栄養、睡眠が足りないと体調を崩し、体温調節が不調となり、汗をうまくかけないなどで熱中症リスクが高まります。
これからの熱中症対策のポイント
1.汗がかわきやすい環境をつくる
作業中はファン付作業服で体に直接風をあてたり、スポットクーラー・扇風機を使って風通しをよくしたり、吸湿性・速乾性に優れた衣類を着用しましょう。汗をかわきやすくし、気化熱を利用した体の冷却をうながしましょう。体の熱をどんどん外に出すことがポイントです。
2.暑熱順化をする
暑熱順化にはジョギングや縄跳びなどが良いといわれていますが、仕事終わりに暑い中で運動をするのはとてもつらいです。そんな時は室内で筋トレやヨガなどを少しきつめで30分ほど無理のない範囲で汗をかきましょう。そして汗をかいた後はシャワーですまさず、湯船にお湯をはって10分ほどつかって体をあたためましょう。こうやって運動や入浴でも暑熱順化になるのです。
暑熱順化についてはこちらのコラムをご覧ください。
3.体調を整える
水分補給
夏場は汗をたくさんかきますので水分をしっかりとり脱水状態にならないよう注意しましょう。ただしコーヒーや緑茶などカフェイン多く含む飲み物は利尿作用で水分を外に出してしまいます。お水や麦茶などノンカフェイン飲料を選びましょう。
朝食
朝なかなか起きれなかったり、家事をして時間がない時におススメの朝食は梅干し入りのおにぎりです。梅干しには塩分と疲労回復に効くクエン酸が含まれ熱中症や夏バテ防止が期待できます。
睡眠
寝る直前までスマートフォンを使っていると眠りが浅くなります。寝不足は熱中症リスクの上昇だけでなく、注意力や作業効率を下げ事故やミスにつながります。寝る1時間前にはスマートフォンの利用をやめ、寝る準備をしましょう。
しっかり睡眠をとり体を休めましょう。
まとめ
気象庁の発表では7月から9月にかけて全国的に気温が高い見込みとなっており、酷暑だった昨年よりもさらに暑くなる可能性があります。
上記のポイントをおさえて対策を進め、熱中症ゼロを目指しましょう!
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様々な対策をとっていても熱中症を発症する危険があります。
「のどが渇いたと思った時にはもう熱中症になりかけていて遅い」と言いますが 主観的な判断でとても難しいです。
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「eメットシリーズ」はヘルメットにセンサーを取り付けるだけで外気温と温度、作業者のひたい温度を測定。
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離れて働く従業員を見守れるeMET、チームのみんなに合わせて見守れるMe-mamo、ヘルメットをかぶらない人を見守るeMET+の3種類を用意しておりますので、ぜひご覧ください。
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