統計データを読み解く

速報!今夏の熱中症搬送人数

今年の夏は日本中で非常に暑い日が続き、石川県や福島県で40℃を超える猛暑日を記録したり、東京では猛暑日が通算22日を記録しました。まだ熱帯夜が続きエアコンが手放せない状態ですよね。

 

こんな暑さの中、熱中症に関するニュースを聞くたびに不安を感じますが、実際にどれくらいの方が熱中症で搬送されているのか気になります。

 

それでは今夏はどれくらいだったのか、さっそく見てみましょう。

今夏の熱中症搬送人数(速報値)

熱中症による救急搬送人数は、前年比20%アップの82,854人で、過去最多だった平成30年95,137人に次ぐ搬送人数となりました。今年の猛暑は、やはり多くの人に影響を与えているようです。

救急搬送状況

出展:全国の熱中症による救急搬送状況 令和5年8月28日~9月3日(速報値)(総務省消防庁) https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r5/heatstroke_sokuhouti_20230828.pdf

高齢者の搬送人数は成人の1.7倍!

熱中症による搬送人数の半数以上が高齢者であり、特に熱中症のリスクにさらされていることを示しています。高齢者は、体温に関する感覚が鈍くなり、喉の渇きも感じにくくなる傾向があります。また、体温を周囲に放散させる能力が低いため、深部体温が上昇しやすくなるため、熱中症にかかりやすくなるのです。

 

高齢者自身の予防はもちろん、周囲の人達の高齢者への気配りも欠かせません。暑い季節には、高齢者の健康をこまめに確認し、適切な水分補給やエアコン活用など対策を促す事が重要です。

高齢者熱中症

全国の熱中症による救急搬送状況 令和5年8月28日~9月3日(速報値)(総務省消防庁)https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r5/heatstroke_sokuhouti_20230828.pdfを加工して作成

北海道では昨年度比なんと3倍!

特に北海道では通常よりも高温が続き、北海道の北見市でも37.1℃を記録しました。この影響で、熱中症による救急搬送人数が昨年度比で3倍に増加しました。

北海道での、エアコン普及率は他の地域に比べて低く、例年にない酷暑が続くと熱中症のリスクが高まるのです。

救急搬送状況 地域別

出展:全国の熱中症による救急搬送状況 令和5年8月28日~9月3日(速報値)(総務省消防庁) https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r5/heatstroke_sokuhouti_20230828.pdf

まだまだ気を抜けない熱中症対策

気象庁の3か月予報によれば、9月からも平均気温が平年並みか高くなると予想されており、季節外れの暑さになるかもしれません。昨年9月は4,931人の方が熱中症で搬送されており、今年もまだまだ気を抜けない状態です。水分や塩分補給、涼しい場所での休憩など体調管理をしっかり行って熱中症対策をしていきましょう。

3か月予報

気象庁「全国の季節予報 3か月予報」https://www.jma.go.jp/bosai/season/#term=3monthを加工して作成

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