熱中症を学ぶ

熱中症対策の最新は手を冷やす?-AVA血管で熱中症対策‐

もうすぐ10月です。だんだん暑さも和らいできましたがまだまだ30℃を越える日も多くあります。

東京では8月30℃を下回った日がありませんでした。

そんな酷暑の夏を乗り切る新たな熱中症対策について紹介していきます。

 

Q.突然ですが質問です

熱中症になったらどこを冷やしますか?⌚…

 首?脇?鼠径部?

私は体の「首」という名称のつく部分を冷やしなさいと幼いころから言われてきました。首、手首、足首とかですね。

最新の熱中症対策は“ 手のひら ”を冷やす事なんです 

最新の研究から熱中症対策の最新版は“手のひらを冷やす事”だと分かりました。

実は手のひらには「体温調節機能」があったんです。

 

手のひらには多くの血管、毛細血管が通っています。

また手のひらには動静脈吻合(ふんごう)という動脈と静脈の切り替え部分があるんです。

これを英語名でArteriovenous Anastomoses(通称AVA血管)といい、この血管が体温調節の役割を担っています。

 

この血管は普段は閉じていますが、体温が上昇すると開通して一度に多くの血液を流し手のひらから熱を逃がします。

手のひら

どうやって冷やすの? 

AVA血管を冷やすことで体温調節が出来ることが分かりました。

では、どうやって冷やしたらいいか?

 

それはすごく簡単です。洗面器や水のためられる容器に10~15℃程度の水をはり、手をつけるだけ。

これでAVA血管を使った体温調節が可能です。

手をつける

他にも保冷剤を手で握るだけでも高い効果があります。

実は手だけじゃないAVA血管 

手のひらで熱中症対策が出来るAVA血管、実は手だけではなく足にもあるんです。

 

足のAVA血管も手と同じように、洗面器などに水をはり、足をつけておくだけで熱を逃がし体温調節する事が可能です。

スポーツ選手などでもアイスバケツに足をつけてクールダウンする姿はなんとなく印象がありますよね。

 

また、頬にもAVA血管がありますので頬に保冷剤を当てる事でクールダウンする事も可能です。

足をつける

熱中症の情報を毎月発信 

足を水につけるなどは昔からある涼みかたですが、熱中症対策に効果が高いことは最近の研究で分かってきたことです。

昔からある方法は理にかなっているのかもしれませんね。

 

これからも皆様の熱中症対策にお役立ていただける情報を発信していきます。

下記フォームよりメルマガ配信登録をしていただくと、コラム投稿のお知らせを受け取れますのでぜひ登録お願いします。